収納がないと困っている方に向けて、部屋を効率良く片付ける方法やコツを紹介します。自分の家や部屋は、収納がないから部屋を片付けられないと思っていませんか?実はちょっとした工夫で、収納力をアップさせたり、部屋の片付けができたりします。また、部屋が狭い場合でも、空間を広く見せることもできるでしょう。収納術を学んで、ぜひ活かしてみてください。
収納がない、または少ない家や部屋は意外と多い

まずは、収納力について限界を感じるのは、どういったケースが考えられるのか紹介します。実は、意外と誰しもが「収納がない」「収納する場所が少ない」と感じているものですよ。
一人暮らしの場合
一人暮らしの場合は、基本的に1Kや1Rに住む傾向にあります。そのため、部屋自体の広さが狭く、部屋数も少ないことから必然的に収納力が低下することが多いです。収納力を重視するのであれば、部屋数が多い家に引っ越しを考えるのも1つの方法でしょう。
ルームシェアや下宿の場合
ルームシェアや下宿も一人暮らしと同じく、部屋の広さや数に制限があるため、収納力が低下する傾向にあります。ルームシェアであれば、戸建てまたはマンションの違い、入居人数などで、状況が変わる可能性があります。下宿は、間借りすることを指すため、実家の自分の部屋のようなイメージでしょう。
広い部屋や収納力がある部屋を選ぶようにすると、ある程度は改善できます。
賃貸物件に住んでいる場合
賃貸物件は、住む人に合わせて収納力を決めているわけではありません。土地や建物の広さに応じて設計されているため、部屋の広さや収納力が限られるでしょう。
戸建ての場合
一見すると、「戸建てならたくさん収納スペースがある」と考える人もいるでしょう。しかし、戸建てでも建売住宅の場合は、収納力が少ない可能性があります。注文住宅であれば、住む人の人数や物の量を判断して、どのくらいの収納力が必要なのかを考えて設計します。
建売住宅は、購入する人を特定して建築しているわけではないため、自分に必要な収納スペースを確保できていないケースもあるでしょう。
収納がない家や部屋でもなんとかしたい!効率良く片付ける方法

ここでは、収納がない家や部屋を効率良く片付ける際の事前準備について紹介します。「収納がないから」といって諦めると、部屋は散らかるばかりです。どんな部屋の片付けでも当てはまるような内容なので、ぜひチェックしてみてください。
物を全部出す
部屋を片付ける前に、ぜひして欲しいことが物の量を知ることです。とにかく部屋の真ん中に、全部出してみてください。どんな物を持っているのか、どれくらいの収納力が必要なのかを知らないと、どこに何を片付けたら良いのか判断できないでしょう。
必要か不要かを判断する
物を全部出すと、本当に必要な物なのか、それともいらない物なのかの判断がしやすくなります。人によっては、同じ物を2個も3個も持っていることに気付くケースもあるでしょう。また、不要な物ばかりを持っているのか、どれも必要な物ばかりなのかがわかれば、自分の性格にも気付け、今後の改善につながります。
たとえば、同じ物がいくつもある人は、購入前に、既に同じ物を買っていないか確認してから購入しようと思えるはずです。そうすれば、無駄使い防止にもつながるでしょう。
迷った物は保管箱に入れる
必要か不要かの判断で、迷う物が必ず出てくるはずです。その際は、専用の保管箱を作って保管しておきましょう。事前に期間を決めておき、期間が過ぎても使わなければ、不要なケースがほとんどなので処分するようにしてください。
このような方法をとると、不要な物のあぶり出しができ、さらには処分への心構えができるため、物に執着せずすっきり手放せるはずです。
収納する場所を決める
最後に行う工程が、収納する場所を決めることです。事前に、どこに何をしまうのか場所を決めて収納していくと、片付けがスムーズに進みます。物の大きさや普段使う物かどうか、年に2~3回しか使わない物なのかなどを考えて、取りやすい位置や収納しやすい場所に片付けていきましょう。
漠然と片付けると、どこに片付けたのかわからなくなったり、収納しきれなくたったりするため、事前の計画が大切です。
片付けられない!ではなく他に原因がない?

収納がないことを口実に、「片付けられない」といっていませんか?収納力に問題があるのではなく、他に原因がある場合も。収納力以外で考えられる片付けられない原因について、探っていきます。
物が多すぎる
物が多いと、いくら収納スペースがあっても片付けられません。まずは、物を減らす努力が必要です。自分にとって、本当に必要な物なのかを判断して、物を処分していきましょう。また、「あったら便利」や「安いから」などの理由で、物を気軽に買うことを控えることが大切。安易に物を購入すると、物が増えていくばかりです。
すぐもったいないと思う
物を大切にすることはとても素晴らしいのですが、「もったいない」と捨てずに保管しておくと場所をとるだけです。保管している物の中には、気持ちの面で処分できない物も含まれます。一定期間使っていない不要な物は処分する、捨てられないのであれば、他の人にプレゼントするなど、処分する方法を考えましょう。
本などは、買い取りをしてもらうのもおすすめです。
物の住所は決まっていますか?
片付けられない人の特徴として、使った物を元の位置に片付けられないケースがあります。どんな物でも収納の場所、いわゆる物の住所を決めておけば、散らからず自然と片付けられるようになるでしょう。
収納がない部屋での片付けのポイント

ここからは、収納がない・収納スペースが少ない部屋で行う片付けのポイントを3つ紹介します。どれも簡単な方法ばかりなので、ぜひ実践してみてください。慣れてくると、自分なりのルールも見つけやすくなり、ルーティンとなってしまえば、意識せずに片付けられるようになるでしょう。
片付けの日を決める
「日曜日は片付けの日」や「月曜日はキッチン周りを片付ける」など、片付けをする日を決めてみてください。片付けをする日を決めていないと、どうしても「また今度にしよう」と思いがちです。日にちや曜日を決めてしまえば、定期的に片付けができ、物が増えすぎていないかのチェックもできるようになるでしょう。
収納スペースに限界まで詰め込まない
収納スペースに余裕を持たせて、片付けをしてください。限界まで詰め込んだ方が、収納する場所がなくなるために、物が増えないのではと感じる人もいるでしょう。しかし、限界まで詰め込んだ状態だと、万一収納したい物ができたときに収納するスペースがありません。
また、「もうぎゅうぎゅうだから、1個くらい増えても良いか」と片付けへの意識が薄れる可能性も。収納スペースに余裕があると、見た目にもすっきりして、その片付いた状態を「できるだけ維持しよう」と思うようになり、自然と物が増えなくなるはずです。
収納グッズは最後に買う
収納グッズは、片付けの最終段階で買いましょう。棚などに統一感を出したいからと、収納グッズをまとめて片付け前に購入するケースがあります。張り切って収納グッズを買ったものの、実際には必要なかったりうまく使いこなせなかったりと無駄なお金を使ってしまう人も。
この他にも、収納グッズを買ってしまったために、収納スペースが減ってしまう場合もあります。
収納がない部屋でも使える収納力アップ術

最後に、収納がない部屋でも使える収納力アップ術を4つ紹介します。賃貸物件でも取り入れられるような方法ばかりです。手軽に収納力をアップさせて、部屋の整理整頓に役立ててください。
壁面収納を活用
ウォールラックなどの壁面収納を使うと、壁の高さを利用して収納できるため、収納力がぐっとアップします。壁に穴をあけないため、賃貸物件でも使用可能です。ただ、「便利だから」と壁面収納を多用すると、圧迫感が出るため注意してください。
収納付き家具の活用
ベッドの下やスツールの下の部分が収納スペースになっている、収納付き家具を活用するのもおすすめです。この方法なら、使わない布団や毛布などをベッドの下に収納できるなど、狭い部屋でも収納スペースを増やせるでしょう。
すき間を有効活用
棚や壁の上の方などに、突っ張り棒や収納ボックスを使って棚を作るなど、すき間や空間を有効活用するのも1つの方法です。
見せる収納を活用
収納は隠すものではありません。洋服をかけたハンガーラックをあえて出したままにして、見せる収納を取り入れるのも良いでしょう。部屋が狭いと、少し邪魔に感じるかもしれませんが、他の収納スペースに余裕を持たせるには有効です。
まとめ
収納がないと思っていても、意外と収納スペースを作ることは簡単です。ただまずは、部屋や家にある物が、本当に必要なのか、自分が片付けられないだけではないのかなどを振り返ってみてくださいね。もし、「収納がないことが理由ではない」と気付けたのであれば、そこを改善すれば片付けがもっと楽しくなるはずです。