今回は、たくさんのパーツが付いたフィギュアや、使わずに残ってしまった基礎化粧品をはじめとするコスメ類、家族の映像がおさめられているDVDなど、多くの方が捨てることをためらってしまう物の処分方法をご紹介します。引っ越しや大掃除の予定がある方、ゴミの分別に対する知識を増やしたい方は参考にしてみてくださいね。
コレクションしているフィギュアをゴミで処分する方法

フィギュアの主な素材は、柔らかいビニールや強度の高いABS樹脂というプラスチックなどであるため、基本的に一般ゴミとして処分できます。
通常はプラスチックゴミとして処理しますが、自治体によっては可燃ゴミと判断される場合もあるため、住んでいる地域の指示に従って処分しましょう。
ただし、金属を使用しているフィギュアはプラスチックゴミではなく、不燃ゴミとなることがあり、処理方法が異なるため注意が必要です。
また、等身大のような大きいサイズのフィギュアであれば、細かく裁断して一般ゴミとして袋に入れて回収してもらうか、手を加えず大型ゴミとして捨てるか選ばなければいけません。
フィギュアをゴミとして処分するときには、適した方法を事前に確認することが重要なポイントになるでしょう。
中身のある化粧品などのコスメ類をゴミで処分する方法

化粧品やコスメは、開封したにも関わらず「肌質に合わなかった」「色が似合わなかった」などの理由で中身が残ってしまうこともありますね。捨ててしまうともったいないと感じる方が多いようですが、開封後は製品の質が変わるため使わないのであれば廃棄することがおすすめです。各アイテムを捨てる目安は以下のようになります。
- 油分や水分が多いスキンケアアイテムやリキッドタイプのコスメは3ヶ月~半年程度
- ペンシルやパウダータイプの物は1年程度
- リップ類は3ヶ月程度、または変色が見られたとき
ただし、保管の仕方によって劣化スピードは異なるため、おかしいと感じた場合はすぐに捨てることが大切です。
化粧品(コスメ)の中身は可燃ゴミとすることが可能となっていますが、容器との分別が必要となるため、具体的な方法はアイテムごとにひとつずつご紹介します。
基礎化粧品・クレンジング
水分の多い化粧品は、布や新聞紙などに中身を吸わせた後、ビニール袋に入れてゴミにします。吸い取れない場合は、ペットシーツや小麦粉などを使用する方法が有効です。オイル系のアイテムは、ビニール袋に新聞紙を詰め、その中に容器を逆さまにした状態でしばらく置いておくと中身の大部分が出てくるため、最後に水を入れて振り、キレイにしましょう。
プラスチックやビンなどの容器は、所定の方法で分別処分となりますが、素材が分からない場合は、自治体に指示を仰ぐか不燃ゴミとすると良いでしょう。
ファンデーション・ルースパウダー
ルースパウダーやファンデーションは中身とパフは可燃ゴミ、容器はプラスチックゴミ、鏡は不燃ゴミと分別ができます。容器から中身が取り出しにくい場合は、角の部分に先の細い棒のような物を差し込んでみると良いでしょう。容器に中身がこびりつきやすいリキッドタイプは、綿棒を使ってキレイに取り除いて廃棄します。
チューブであれば、端の部分をはさみで切って中身を出すことがおすすめですが、上手く取り除けない場合は、容器ごと可燃ゴミとしても大丈夫です。
クリームタイプは、レフィル部分のクッションをキッチンペーパーやティッシュなどに包んで、可燃ゴミに捨てましょう。
口紅・リップ・グロス
口紅やリップは、できるだけ中身を取り出して容器と分別して捨てるよう心掛けましょう。
スティック部分をティッシュに包んで根元を折り、残った部分は綿棒のような物で削り出します。リキッドやジェルは紙類に中身を染み込ませましょう。
容器は多くがプラスチックゴミとなっており、一部に金属が使われている場合でも分解できない物は一緒に捨てても良いとされる場合があります。一方で、全て可燃ゴミとする自治体もあるため、迷ったときは事前確認を行いましょう。
思い入れがあり処分することをためらってしまうような口紅は、柔らかくしてワセリンと混ぜ、使いやすいグロスにリメイクすることもおすすめです。
マスカラ・アイライナー
マスカラの容器はプラスチック製が多く、容器や箱にリサイクルマークが付いている場合もあります。可能であれば、ビニール袋をセットした紙コップや牛乳パックに、蓋を開けたマスカラの口側を下にしてしばらく放置し、中身を出した後に容器を洗って分別処分しましょう。
ただし、汚れが取れない場合はブラシやハケも含めて可燃ゴミとしてもOKです。
アイライナーは、蓋だけが分かれるタイプであれば本体とは別にプラスチックゴミとし、残りは可燃ゴミとなる場合が多いようです。
アイライナーの芯のみ外せるのであれば可燃ゴミ、容器と蓋はプラスチックゴミと分別可能ですが、金属が使われている場合は不燃ゴミとすると良いでしょう。
アイシャドウ・チーク
アイシャドウやチークがパウダータイプであれば、爪ようじのような先の尖った物で容器から取り出し、紙に包んで軽く砕いてからゴミとして出しましょう。テクスチャが柔らかい物は、綿棒でかき出して紙に包んでください。付属のチップやブラシは可燃ゴミ、容器は可能であれば鏡側を折って不燃ゴミ、残りの部分はプラスチックゴミとすると良いでしょう。
ただし、アイシャドウやチークが少量残っている場合は、砕かずに容器と一緒に可燃ゴミとしても大丈夫です。
お気に入りのアイシャドウをどうしても捨てられない…と悩んでいる方には、透明なネイルポリッシュに細かく砕いたアイシャドウを混ぜて、マニキュアにリメイクする方法もあります。
マニキュア
マニキュアは、使わないと中身が固まってしまい洗うことが難しくなります。ハケと蓋は可燃ゴミ、ハケ無しの蓋はプラスチックゴミ…と細かく分別できる場合もありますが、中身が入った状態では全てのパーツをバラバラにできません。
結果、不燃ゴミや可燃ゴミとして回収されていることが多いようです。マニキュア液は、新聞紙や不要な布などの燃やせる物にできる範囲で包み、可燃ゴミで出しましょう。
香水
香水は中身が液体であるため、不要な布・タオルを使って全て染み込ませましょう。中身を染み込ませた布は、適度に乾かした後で可燃ゴミとして捨てられます。
空になった容器は、素材ごとに不燃ゴミや資源ゴミなどに分別して捨てると良いでしょう。
プラスチック容器である場合は、プラスチックゴミや可燃ゴミとなりますが、自治体によってはプラスチック資源としては捨てられない場合があるため注意してください。
蓋の外れないスプレータイプの香水も、中身をしっかりと出し切ってから捨てることが大切です。
視聴回数の減ったDVDをゴミで処分する方法

プライベートの情報が詰まったDVDや仕事のデータが入ったCD-Rなどを何も考えず捨ててしまうと、第三者に悪用される可能性が高いため、捨てる際には適切な処理を行いましょう。
自宅にDVDを裁断できるシュレッダーがあれば使用できますが、無い場合はディスクの記録層部分を、カッターやはさみで切れ目を入れて削ることが必要です。
さらに切れ目を入れた部分の上からガムテープを貼り付け、そっと剥がすと記録層がくっついてくるため、より安全に捨てられます。また、薄いディスク2枚で構成されているDVDであれば、カッターを差し込み2枚に分ける方法でも記録層を破壊できますし、分かれたディスクを割ることで、より情報漏洩を防げるでしょう。
処理が完了したら、ディスクはプラスチックゴミ、ガムテープは可燃ゴミとしてください。
捨てるのはもったいないと感じたら業者に処分を依頼

フィギュアや化粧品・コスメ、DVDなどは専門の買取業者が存在するため、捨てる以外に売却する処分方法もあります。極力ゴミを出さないよう努めることは、エコ活動にもつながっていきます。
一見価値がなさそうに思える、箱なしのフィギュアや使いかけの化粧品・コスメも引き取ってくれる業者がいるため、インターネットで検索したり専門店に問い合わせたりしてみると良いでしょう。
また、清掃専門業者でも不用品の買取や回収ができる場合があります。部屋の掃除と併せて、不用品の処分も行えることは、家全体を片付けたいときに大きなメリットとなるためおすすめです。
まとめ

フィギュアのような細かいパーツがある物や、化粧品・コスメといった中身と容器が別の素材の物、さまざまな情報が入っているDVDなど、処分に悩む物はたくさんあります。しっかりと適切な方法を身に付けておき、いざというときに困らないようにしましょう。量が多くて自分では手が付けられないような状況であれば、清掃のプロにお願いしてみてくださいね!