
ゴミ屋敷をキレイにする上で、実は水回りがキーとなります。水回りが清潔でないと、いくら掃除をしても手や汚れたものを洗うときに使えず困ってしまい、悪臭や害虫がわく可能性も出てきます。しかし台所にはさまざまな種類の汚れがあり、掃除がしにくい場所でもあるのです…。今回は台所の掃除方法のコツを紹介します。
台所やトイレなど水回りはゴミ屋敷から脱却するときのキーになる

なぜ、台所やトイレなどの水回りが汚れていると、ゴミ屋敷脱却の妨げになってしまうのでしょうか。こちらでは、その原因や理由について水回りに関することを見ていきます。
人間が生きていく上で必要な水を扱う「水回り」
水回りというものは建物の中で水を扱う場所のことで、一般的に台所やトイレ、洗面所、風呂といった設備が当てはまります。人間の体は体重のほぼ半分以上が水でできており、成人では体重の約60~65%の割合は水が占めているそうで、体内から水が不足すると脱水症状などを起こして危険な状態になってしまうことも考えられます。水は人間が生きていく上で必ず必要なものです。そのため水回りは、生活するときに切っても切り離せない場所となります。
水回りがキレイじゃないと、ゴミ屋敷から脱却できない?!
水回りがキレイでなければ、他の場所の掃除も上手く進まない可能性があると言えます。ゴミ屋敷は水回りが汚れていることが多いようです。掃除をする際も水回りは重要な役割を果たします。汚れた雑巾を洗ったり、掃除用にバケツに水を入れたりするなど、掃除の際に水回りを使用することが増えます。ゴミ屋敷から脱却するためにも水回りは重要となるでしょう。
手を洗う、汚れたものを洗浄するのに欠かせない水回り
掃除をするとき、汚れてしまって手を洗いたい!と思っても、水回りが汚れたままだと、手を洗うことすらできません。いくら掃除をしたところで、手や掃除道具を洗う場所自体が汚れていれば、清潔な状態をキープすることは難しいでしょう。
また、風呂場が機能していないと、お風呂の湯に浸かったりシャワーを使ったりして、掃除で汚れた体を清めることもできません。逆を言えば、ゴミ屋敷はゴミ屋敷でも、台所やトイレなどの水回りがゴミで溢れた状態でなければ、ゴミ屋敷から脱却しやすくなるでしょう。
まずは台所やトイレ、風呂場などを掃除しよう!
水回りをキレイにすることが、掃除をスムーズに進めるポイントとなります。ゴミ屋敷や汚部屋をキレイにしたい!と思い立ったら、まずは台所やトイレ、風呂場の掃除から始めましょう。特に水回りの中でもゴミ屋敷からの脱却の“要”となるのが台所です。そのため、水回りの中では台所からキレイにすると効率が良いと言えます。
まずはここから!台所がキレイじゃないといけない理由って?

水回りの設備の中でも、台所のキレイさは、ゴミ屋敷になるかならないかの分かれ目でもあります。水回りの中でも特にポイントとなるのが台所。ここでは、台所がキレイじゃないといけない理由を説明していきます。
水回りの中でもキーとなるのは「台所」!
人間は何かを食べないと生きてはいけません。家の中でも、台所は食べ物を作ったり、食べ終わった後の食器を片付けたりする場所です。必要不可欠な水が出る蛇口も、食材を入れておく冷蔵庫が置かれているのも、台所。生活・掃除するときには欠かせないところなのです。
掃除は早めに取り掛かるのが吉!
台所を掃除しようと思い立ったら、できればすぐに行うのが良いでしょう。その理由は、台所は食べ物が保管してある場所だからです。冷凍食品や長期保存を想定した缶詰などを除き、生鮮品や常温商品などには賞味期限・消費期限があります。
日が経つごとに劣化しはじめ、いずれは腐っていきますが、そのままにしておくと悪臭などの原因となることもあるため、残ってしまったものはできれば早めに処分すると良いでしょう。また、生ゴミが出やすい場所でもあることも、早めに掃除したほうが良い理由の1つです。
キレイにしないと、悪臭がするかも…?
台所が汚れたままだと、悪臭の原因となる可能性があります。排水溝などが汚れていると「腐ったような臭い」がすることもあります。掃除をすれば臭いは取れますが、掃除をしなかったら、当然臭いは取れないままです。食べ物を腐るまで置きっぱなしにすることでも悪臭の原因となります。食べ物が腐敗するサインは、味や見た目の変化はもちろん、臭いも重要な見極めポイントであり、ツンとする臭いや酸っぱい臭いが腐った食べ物から発生するまで放置してしまうと、悪臭の原因となることは一目瞭然ではないでしょうか。
キレイにしないと、害虫がわくかも…?
台所が汚れていると、害虫がわく可能性が高くなります。害虫は主に食べ物の残りや食べかす、生ゴミなどの臭いにつられてやってきてしまうため、食べ物を適切な方法で管理せず長い期間放置しておくと、それだけで害虫がわく原因になります。
台所の掃除をするときに必要なものを用意しよう!

悪臭や害虫がわく原因となる台所の汚れ…「とても汚れているから、今すぐ掃除したい!」と思った人もいるのではないでしょうか?台所を掃除する際に『これだけは用意しておくべき』というものを紹介します。
マスク、軍手、ゴム手袋、エプロン
マスク、軍手やゴム手袋、エプロンなどは、衛生面を考えると用意したほうが良いでしょう。できれば、使った後はそのまま捨てられる使い捨て可能なタイプのものを使用をおすすめします。掃除をすると、体や衣服はどうしても汚れてしまうため、汚れても良い服に着替えたりエプロンをつけると良いでしょう。
ゴミ袋や、大きめの丈夫な袋
ゴミを片付けるには、ゴミ袋や大きめの丈夫な袋が必要です。ゴミをまとめて入れておくときに使え、必要なものを取り急ぎ隔離して保管しておきたいときにも使えます。また、45Lのゴミ袋を使って簡易エプロンを作ることも可能です。ゴミ袋の両端をカットして広げ、縦にしたゴミ袋の上部分・真ん中あたりに頭が通るくらいの穴を開け、両サイドは腰ひもになる部分としてカットすれば完成です。さまざまな使い方ができますので、多めに用意すると良いでしょう。
害虫駆除剤
害虫が多い場合は、害虫駆除剤で退治すると良いでしょう。生ゴミや腐ってしまった食品が多い台所を掃除する場合、ゴキブリやコバエなどの害虫が潜んでいる確率が高いと思われます。虫が出て、そのたびにいちいち退治していたらキリがありません。害虫駆除は『掃除する前』がおすすめです。また、害虫駆除剤を使用する際は、換気を行ってください。
掃除機、モップ、雑巾、スポンジなどの掃除道具
キレイにするための掃除道具を忘れずに用意しましょう。掃除機やモップ、雑巾、スポンジなど、汚れの種類や掃除したい場所に合わせて準備します。汚れの度合いによっては掃除道具がすぐ消耗してしまうことも考えられますので、使い捨てできるものを複数用意しておくと安心です。100円ショップなどで手に入りますので、上手に活用すると良いでしょう。
洗剤、重曹、クエン酸などの洗剤類
汚れの度合いによっては、洗剤が必要となる場合があります。汚れの種類によって効果的な洗剤の液性が違うため、こちらも1種類ではなく数種類用意しておきましょう。塩素系漂白剤や酸素系漂白剤、中性洗剤、重曹、クエン酸などが台所の汚れには効果的です。
台所の汚れの種類を知っておけば、スムーズにキレイにできる!

台所は水垢汚れや油汚れなど、さまざまな種類の汚れが集いやすい場所です。汚れの種類によって効く洗剤・方法が違うため、どの汚れにはどの落とし方が有効なのか、コツを知っておくことでスムーズにキレイにできますよ。
油汚れにはアルカリ性洗剤!
油は酸性の性質を持ちますが、アルカリ性の洗剤を使って中和させることで、キレイになります。重曹もアルカリ性であるため、重曹を洗剤代わりに使うのもおすすめです。重曹水(水100mLに対し重曹小さじ1を溶かしたもの)を作っておき日常的に使用すると、油汚れの予防にもなります。
水垢汚れはクエン酸や酢などで落とす
シンクに付いた白いシミの正体は、水垢です。水垢はアルカリ性であるため、酸性の洗剤を使うとスルッと落ちます。洗剤のほかにも、酸性であるクエン酸や酢などを使う方法もおすすめです。食べ物を扱う台所は、万が一口に入っても害のないものを使うと安心でしょう。
排水溝のヌメリにはカビ取り用洗剤
排水溝にこびりついたヌメリは、カビや雑菌が繁殖することで発生します。この汚れには漂白剤が有効で、汚れに漂白剤をかけて10~30分程度放置し、汚れを浮き上がらせてから水で流します。歯ブラシなどでこすると汚れが落ちやすいため、よりキレイにしたいときはこすり洗いをおすすめします。
落ちない場合はプロに頼むのが正解
汚れがひどくて家庭用洗剤では落ちない場合や、汚れているところが多すぎてどこから手を付けて良いのか分からないという場合もあると思います。そんなときは、ハウスクリーニングを専門としたプロに依頼するのもアリです。キッチンのみのクリーニングなら、1~2万円程度で済むこともあるので、まずは相談してみると良いでしょう。
まとめ
ゴミ屋敷をキレイにするには、まず家の中の設備のベースとなる水回りから行うのがおすすめです。中でも台所は、人間が生きるために必要な水と食べ物を扱う場所であり、水回りの中でも特にキレイにしておいたほうが良い場所です。紹介した台所掃除に必要なグッズや汚れ別の落とし方・効果的な洗剤の使い方を参考にして、台所からキレイにしてみましょう。